私のアイドルは古川未鈴です
今週のお題「私のアイドル」
いまやDDとなり多くのアイドル、もはやアイドルそのものが好きになっているがやっぱり私のアイドルはでんぱ組.incの古川未鈴である。
あんなにもひどい記事を一つ前に書いたにも関わらず未練がましいがやっぱり今でも大好きだ。
でんぱ組.incを好きになるきっかけとしてよくWWDシリーズに象徴されるような、オタクである彼女たちが輝いていることに励まされたというのをよく聞く。
でも私はそんな励まされたとかいう劇的な出会いはなく当時好きだったバンドのドラマーがでんでんぱっしょんをRemixしていたのがきっかけで、キャッチーな電波ソングに惹かれただけであった。
だから最初は歌ってる人間にそんなに興味もなく、MVもほとんど見ていなかった。WWDシリーズも曲調が好みではないという理由でほとんどきいていなかった。
しかしある日なんとなくサクラあっぱれーしょんのMVをみたときに古川未鈴に出会ってしまった。
ちょうどサムネイルで表示されている「君の未来を明るく照らすなんてお茶の子さいさいさい」と歌っているときである。
6人だからほんのちょっと不格好にセンターに立っていても紛れもなくでんぱ組のセンターは古川未鈴しかいないと落雷を受けたようだった。
未鈴ちゃんがキリっとした顔をした後、あまりにも笑顔だったから本当に未来を照らすなんてお茶の子さいさいだと思った。
その瞬間が好きになった瞬間だった。
それ以来ライブに行ったりオタク活動をするようになった。
どんどん見るたびに知るたびに好きになっていたけれど私は接触イベントに参加することはなかった。
何をしゃべればいいか分からないしライブが見れれば当時の私にとっては十分だったからだ。
しかし2度目の武道館後の写真集発売イベント、私は参加券を手に入れるべく渋谷を走っていた。
イベント参加券配布を当日に告知され、参加するか悩む暇もなかったというのもあるがどうしても自分の想いを伝えたくなってしまったのだ。
「武道館とてもよかったです」「次のライブ楽しみにしています。ずっと待っています」ありきたりな言葉だけど、初めて伝えたい言葉ができてしまった。
だけど私はその言葉を伝えることはできなかった。
イベント当日ありえないくらい心臓が早くてもすんなり言えるようにずっと頭の中で言葉を繰り返していた。写真集の感想も言おう、そう決心していたけれど自分の番になっていざ未鈴ちゃんの声をきいた瞬間涙腺が崩壊してしまったのだ。
普段、生理的な涙以外ほとんど流すことはなく、感動するという映画を見ても小説を読んでも泣くことはない自分が泣いたことに驚きと恥ずかしさでこの場からすぐに消えたい気持ちになった。
武道館のメンバーの言葉にも涙を流したがまさかHMVで泣くことになるとは思わず、情けなさ過ぎて未鈴ちゃんの顔もろくにみることができずごめんなさいと謝るしかできなかった。それでもこんなオタクにも未鈴ちゃんは優しく接してくれて申し訳なさ過ぎてさらに泣いてしまった。
あのときなんで泣いてしまったのか私はあまり分かっていない。
会えて嬉しいとか感動したとかそういう気持ちがこみ上げてきてというべきなのかもしれないけれどなんか違う気がしてしまう。好きという気持ちがあふれでたのだろうか。それにしてももう少し違う形で表れてほしかったものだ。
よく分からないけれどそこまで感情が揺さぶられたのは生きていて初めてだった。
未鈴ちゃんに出会う前に好きになったアイドルはいる。
でも私にアイドルという存在を知らしめたのは古川未鈴で、あんなにも一人の人間に感情を揺さぶられたのは初めてだった。
きっとこれからもいろんなアイドルに会って泣いたり笑ったりするんだろうけれどそれも全部未鈴ちゃんと出会えたからだと思う。
好きになってから今までいろんなインタビューを読んだりしたけれどそれでも”古川未鈴”という人間が考えていることを実は私はあまり分かっていない。
ゲームが好きなこと、料理がちょっと苦手なこと、ライブが好きなこと、でんぱ組.incであることにアイドルでいることに全力でぶつかっている人間であること、諦めない強い意志をもっていること
未鈴ちゃんのことで知っていることといえばそんくらいである。
それでも漠然と抱いている好きという感情は消えないし行動一つ一つに一喜一憂してしまう。
未だに私は6人のでんぱ組.incを懐古し続けていて、ついていけていない状況は情けないばかりだけど未鈴ちゃんのこと本当に、本当に大好きだよ。
私のアイドルは古川未鈴です。