夢眠ねむ卒業公演のWWDBESTに救われた話
2019年1月7日、2017年の12月30日の大阪城ホール公演以来のでんぱ組.incのライブに行ってきた。
正直、城ホ以来未練がましくブログを書くくらいにはでんぱ組が好きで、iPhoneからでんぱ組の曲を全部抜いてなるべく離れるようにするくらいにはでんぱ組が無理だった。
でも"夢眠ねむ卒業"を聞いて、もう本当に会えなくなるんだ、最後に一回くらい会いに行こうと思ってチケットをとった。
第一希望をA席にして遠くから見れればそれでいいなぁ、そして夢眠ねむ卒業とともに私ももう未練がましい思いは断ち切ってでんぱ組から卒業しようと思っていた。
ライブはなんとなくノってやっぱり花束を渡すシーンとかはとても寂しくなったりしながらも、凄く穏やかな気持ちで見ていた。
でもアンコールで出てきて最後の曲が発表されたとき、穏やかな気持ちでなんていられなくなった。
歌われた曲はWWDBESTだった。
まぁ最後はORANGE RIUMとかだろ~って思ってたらまさか過ぎて涙も引っ込んで、頭の中には「何故?」という気持ちであふれていた。
あの6人でしか歌わないんじゃないの、WWDシリーズは封印したんじゃないのと。
WWDBESTはあの6人を象徴するWWDシリーズの文字通り至上のものだと思っている。それがまさか歌われるなんて。
そんなことを考えながらも、WWDBESTを聞いた時私が思い出していたのは、心の中に思い浮かべていたのは2度目の武道館での姿で、もがちゃんのことだった。
でも目の前で歌って踊っているでんぱ組にはもがちゃんはいなくて、でもそれでもWWDBESTは歌われていて、彼女たちこそが今のでんぱ組だということがようやく理解できるようになった。
それは12月30日から当たり前のことではあったけど私がようやくもう一度でんぱ組.incが大好きでもっと応援していきたいと思えたのは、このことをちゃんと見て分かったからだと思う。
もがちゃんがいなくてもWWDシリーズの最高峰であるWWDBESTは歌えて、ちゃんとでんぱ組のパフォーマンスになる。寂しいような気持ちもしたけど、私が好きだったものは思い出で、もうない。でもちゃんと目の前にも好きなものがいる。
そう思うことができた。
私は新しいでんぱ組.incを好きになることは、あの6人のでんぱ組.incを好きではなくなることだと思っていた。どっちも好きだとか、昔も今もどっちもいいなんて言えないと思っていた。
でも、過去のでんぱ組も今のでんぱ組も同時に同じくらい好きでいることは不可能なことではないってことがあの瞬間にようやく分かった。
私の好きだった「6人のでんぱ組.inc」はどうしようもなく大切だけどもう今はない過去のもので、かけがえのない思い出。ようやくちゃんと思い出にできた。
単純かもしれないけどそれだけあのWWDBESTは私にとって特別な出来事だった。
もう一度でてきたねむさんはただの一オタクみたいな恰好をしていた。
「でんぱ組.inc見納めなんだって気持ちじゃない?」「ねむきゅんがいないでんぱ組見るの怖いから、ライブ行かんとこうってなってるでしょう」って言ってて全部オタクの考えていることなんてお見通しなんだなぁと思った。
「私が一緒に見てあげるから、怖くないから」
ずっと誰かに言って欲しかった言葉だった。
その言葉を言うのずるいなぁって思いながら、ねむさんがいない新しいでんぱ組.incをドキドキしながらも「どんなでんぱ組.incかな?」なんて12月30日は考えられないくらいワクワクしながら見ることができた。
新しいものを、前と違うものを受け入れるのは前はとても怖かった。
でもねむさんが一緒に見てくれたからもう一度でんぱ組.incが大好きだという気持ちを自分の中で受け入れることができた。
夢眠ねむさんがどこまで何を考えてセトリを組んだとかは分からないけど確かに私は救われた。
永遠の魔法少女未満の最後の魔法なのかもしれないし、魔法でもないのかも分からないけど武道館に行って夢眠ねむさんを見送ることができて本当によかった。
夢眠ねむさん、本当にありがとうございました。
そしてご卒業おめでとうございます。
4月10日のでんぱ組.incのライブが楽しみでたまらないです。